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ミルクの多すぎるコーヒー   作詞作曲 KNOTS

喉が渇いたな コーヒーしかないな
我慢するしかないな 眠れなくなるから
夜の静かさに 今は勝てないよ
眠れない体に 何かを問い掛けてた

信じる必要も無く 想像は膨らんで
見つめた手のひら いつ何を失った
僕は一人だよ ただ思い出してる
昔 君と飲んで 夜更かししたコーヒーの味

おしゃべりで 宇宙の話が好きな
君が作ってくれた ミルクの多すぎるコーヒー

たどり着く話の最後はいつも星空
「すべてはつながってる」 僕もそう思っていた
君はしゃべってた 僕の目を見ながら
ミルクの多すぎるコーヒーを飲みながら

「好きになったもの 好きになった人を
 追い求める力 それだけが宇宙を
 動かしている 動かしている
 ただそれだけ それだけだよ」

僕はもう一人で 隣に君はいない
どんなに星空が見える夜でも
思い出してる 宇宙の話が好きな
君が作ってくれた ミルクの多すぎるコーヒー

君に会いたいとか 君と話したいとか
そんなんじゃなくって 思い出すのは
君が入れてくれた ミルクの多すぎる
コーヒーの味

「好きになったもの 好きになった人を
 追い求める力 それだけが宇宙を
 動かしている 動かしている
 ただそれだけ それだけだよ」



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サボテンと蜃気楼  作詞作曲 KNOTS

棘がないとやってられないの すこし離れて居てて欲しいの
きつい言葉を流し込んで 未来の風船 先に割ろうとしてた

してたのに

恋に落ちたわけじゃないの 恋が落ちてたのを拾っただけ
埃ひとつない白い部屋で たったひとつだけ落ちてたのがそう

君は笑うよ 細い腕 広げて 「もしも」を描いて あたしに伝える
君は蜃気楼 届かない夢のよう 砂漠のベッドの上 太陽が沈めば
君は 居ない 居ない 居ない 居ない 居ない
ない ない ない ない ない ない

君に会ってしまう前に 白い服に染み付いた
あかいあかい 嘘のせいで だいきらいに なった言葉

たった二文字の あの言葉を もう忘れようと 思っていたら
棘まみれの 体になった 棘まみれの 体になれた

それは とても とても楽で 涙だって とまるくらいで
わすれたよ あの言葉も 頬が乾いてしまうころには

残酷な暑さのこの世界では
体温さえもう必要ない

そう思ってたのに

ねえ

触らないでよ 思い出してしまう 指先に浮いた紅を 嬉しそうに舐めて
君は笑うよ 細い腕 広げて もう来ない「もしも」をただ あたしに伝える

君は蜃気楼 届かない夢のよう
砂漠のベッドの上 太陽が沈めば
君は 居ない 居ない 居ない 居ない
居ない 居ない 居ない 居ない
居ない 居ない 居ない 居ない 居ない
ない ない ない ない ない ない ない

ああ 思い出してしまうよ この棘が今まで 忘れさせてくれたのに
ああ 君に教えなかった あの言葉 教えられなかった あの言葉を

ああ
思い出してしまったよ
君のせいだよ
滲む向こうに 今伝えるよ その名前を

たった二文字の
忘れてた言葉
そして今の
この気持ちの名前は





Cheek to cheek  作詞作曲 KNOTS

頬に頬を寄せて、
君を僕にしてた。
指と指をからめ、
僕は君になった。

空はとべるものだってしんじてたよ。
いまだってそうさ。
時計の針のリズムに合わせてほら、
アンドゥ、アンドゥ、アンドゥ、ドゥー

cheek to cheek
涙を君に、君を涙に、
cheek to cheek
君をただぎゅっと、抱きしめてcheek to cheek

君の耳と髪の毛が大好きだった。
いまだってそうさ。
時計の針のリズムに合わせてほら、
アンドゥ、アンドゥ、アンドゥ、ドゥー

cheek to cheek
涙を君に、君を涙に、
cheek to cheek
君をただぎゅっと、抱きしめてcheek to cheek

僕ら以外誰もいない青い海で二人は眠った。
時計の音ももう聴こえずに、
アンドゥ、アンドゥ、アンドゥ、ドゥー





ぼくらのこと   作詞作曲 KNOTS

同化したから どうかしたんだ
遠いところにあるものは
その分の空気を
感じなきゃならなかったのに

忘れないからね
君がかいた汗の量
忘れないからね
君が描いた縞模様

間を塗ろうとした僕の
はしっこが欠けた想像

聴こえてきた曲が
雨に似合いすぎてて
真似をしやすい君が
絞り出した涙

忘れないからね
君がかいた汗の量
忘れないからね
君が描いた縞模様

忘れないからね
僕と君が
思い描かなかった
思い描けなかった

これからのこと

ぼくらのこと





溜息競争   作詞作曲 KNOTS

こころを机の上にあずけた
例えばこんな空気の中
冷たい風が入り込んだら
それで僕らはさよならさ

触らなきゃわからないものばかり
触られた君は理想に投げられた
冷たい温度が指に届いたら
それで僕らはさよならだ

君の溜息は僕に勝てるか
贅沢な匂いは混じってないか

混じってないか

さみしさ やさしさ すべてさ 背負って
「時間の早さで忘れる」だとか言って
ついに出た溜息で
僕は走る
君を止める
そうさ

冷たい風が入り込む前
溜息追い越すスピードで走る





だまされやすいおんなのこ   作詞作曲 KNOTS

パチンとはじけたら そこからなにか
夢のようなことが 起こるかもなんて
大逆転の大作戦はいつでもあと一歩
そんなんばっかり

いつもおこってるひとにも 自分だけ笑われたいといった具合の
心の不安を逆手にとった 性格がだいきらい

きらいだらけの泡の中でも なにかを見つけると
ひょっとしたらなんて 夢見な心でだまされるんだよ

ばかみたい

パチンとはじけたら そこからなにか
すばらしいことが 起こるかもなんて

あ〜あ…

パチンとはじけたら そこからなにか
夢のようなことが 起こるかもなんて
大逆転の大作戦はいつでもあと一歩
そんなんばっかり

でも女の子なんだから そろそろ新しい靴でも
買おうかな 買ってもらおうかな って
思ったりするんでした

いくらでも楽しくはできるんだよ
ただそれを自分だけでやるのに
ときどき
疲れたりするだけさ

いくらでも楽しくはなれるんだよ
ただそれを自分だけでやるのに
「はあ〜あっ」って
疲れたりするだけさ